新型コロナウイルスによる感染症が世界中で拡大する中、桃園市は友好都市、姉妹都市へ、マスク、アルコール・ハンドジェル、ゴーグル、手袋及び感染防護服等の防疫物資を惜しみなく支援している。桃園モデル「桃園挺你 挺你的桃園Taoyuan Helps」(直訳:桃園はあなたを応援します あなたを応援する桃園)で桃園から海外の友人達へ暖かさを届けている。
17日の市政会議では、敏盛医療体系楊弘仁CEO、敏盛資産張長栄会長、敏成古思明会長が医療用マスク10万枚を寄付した。桃園市鄭文燦市長によると、敏成は桃園の地元マスクメーカーで、コロナ禍では「国家マスク製造チーム」の一員となり、マスクの生産量を支えてきた。今回も気前よく10万枚の医療用マスクを寄贈し、市では防疫に役立ててもらおうと協定を締結した都市への支援に回す。敏盛医療体系は病院や防疫物資の整備の上で多大なる貢献をしており、市長が感謝の意を表した。
海外への支援物資として、桃園はマスク、アルコール・ハンドジェル、ゴーグル、手袋及び感染防護服等の感染拡大防止物資を米国カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡、ロサンゼルス郡ロングビーチ市、テキサス州ダラス郡、ガーランド市、グランドプレーリー市、ヒューストン市、オランダユトレヒト市、日本千葉県、成田市、石川県加賀市、香川県及び宮崎県へ送った。
日本の友好都市へ送る支援物資の箱には激励の意をこめて、日本で誰もが知っている国民的作家宮沢賢治の「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」を添えた。加賀市長は物資到着後感謝状を贈呈し感謝の意を示した。
千葉県及び成田市の物資は千葉台湾商会鍾幸昌会長が代理で贈呈し、成田市のマスコットうなりくんと、桃園のマスコット「桃ちゃん・園くん」のぬいぐるみが記者会見に同席した。うなりくんはツイッターでも「桃園市のみんな、成田市への多大なる支援をありがとう!」とコメントした。各友好都市のツイッターで、多くの日本のユーザー達から感謝を表すリプライや、コロナ後の桃園旅行への期待が寄せられている。日本のメディアでも桃園からの温かい支援に感謝を示す報道がなされている。
桃園とカリフォルニア州サンバーナーディーノ郡の関係も密接である。支援物資は田詒鴻国策顧問、温玉玲市政顧問により代理贈呈され、カート・ハグマン主席管理委員も手紙でコロナ感染症が一日も早く終息すること、またその際にはオンタリオー桃園間の直行便がすぐに正常運行することを願っていると伝えた。また双方はツイッターで互いを励まし、海外メディアは「ハグマンは台湾の友人から届いた愛あふれる物資に非常に感謝している」と報道した。
テキサス州ダラス郡には手袋、ゴーグルが送られ、ダラス・フォートワース地区台湾商会姉妹都市委員会の協力により贈呈され、物資は必要な人の手に渡った。
桃園市政府秘書処顔子傑処長は、コロナの影響で多くの訪桃予定者がキャンセルを強いられているが、桃園は海外の友好都市と連絡を途絶えさせることはなく、積極的に国際組織の防疫対策ビデオ会議に参加して各国と経験を共有する等、コロナ禍にあっても桃園の都市外交の歩みは止めない、とコメントした。